みなさん、こんにちは。
大阪市内で不動産関係の仕事をしている40代サラリーマン、オジです。
先日、後輩からまた相談を受けました。
「オジさんなら、マンション買うとしたらどんな物件選ぶんですか?」
…これはいい質問。
不動産業界で十年以上働いてきた身として、正直なところを語っておこうと思います。
今回は「管理のプロとして、私が本当に欲しいマンションの条件」を、リアルな目線でまとめてみます。
🏢 戸数は100戸以上のマンション
分譲マンションを買えば、ローン以外にも毎月こんな費用がかかってきます:
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管理費
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修繕積立金
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駐車場代
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駐輪場代
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自治会費 など
このうち「管理費」と「修繕積立金」は、マンション全体で割って住人が負担するものです。
だからこそ、お勧めするのは 100戸以上の大規模マンション。
なぜか?
単純に「みんなで分担すれば安くなる」からです。
実際、小規模マンション(20戸未満)では費用がかさみ、3〜5年に1回の頻度で管理費や修繕積立金が値上げされる傾向があります。
逆に、100戸以上なら費用が分散されやすく、値上げ幅も小さく抑えられる傾向にあるんです。
後輩の年収(400万円ちょい)では、ランニングコストが将来どんどん膨らむ物件はリスキー。
堅実に、戸数が多いマンションを狙うべきだと後輩には伝えました。
🚗 駐車場は「自走式」がベスト
後輩は車を持ってませんし、今後もたぶん持たなさそうです。
でも住人の大半は車を所有しているでしょう。だから駐車場は当然必要。
ここで注目すべきは、駐車場の種類です。
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機械式駐車場 → 管理費を食いつぶす“金食い虫”
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自走式駐車場 → 整備コストがほぼかからず安心
機械式は日々の点検・部品交換・老朽化による設備更新などで、数千万円〜億単位の修繕費が将来的に必要になります。
そのお金、誰が払うかって?もちろん住人全員です。
後輩にはこう言いました:
「選ぶなら、“車が上に乗らないマンション”を見とけよ」
🏋️♂️ 共用施設は“最小限”がいい
エントランスの噴水、ジム、大浴場、サウナ…
見た目はカッコいいし、テンション上がるけど…
それ、全部お金かかります。維持費が。
華やかな共用施設は、いずれ「壊れる」「使われない」「でも修繕必要」という状況に陥ります。
後輩は年収400万円ちょいのサラリーマン。
そんな設備、正直いりません。
「共用部が豪華ではないマンション」=「維持費も少ないマンション」です。
🛠 新耐震基準 or 耐震補強済み
これは絶対条件。
マンション選びで「耐震基準を満たしているか」は命に関わる話です。
1981年6月以降に建築確認を受けた建物は「新耐震基準」に対応しています。
大規模地震でも倒壊を防ぐ設計がされており、これがいまのスタンダードです。
でも、古いマンションでも「耐震補強済み」であれば安心。
たとえば建物外に「耐震ブレース(鉄骨の補強材)」が設置されているケースなどですね。
後輩には写真を見せながら説明しました:
「この鉄骨、ただのデザインちゃうで。“地震に負けない工事”や」
🚉 大阪市内 × 駅徒歩10分以内
オジの職場も生活圏も大阪市内。
車がない身としては、駅から徒歩10分以内は絶対条件です。
駅から10分以上のマンションは運動にはなるけど…通勤や日常生活の効率はガタ落ちです。
さらに言えば、帰りが遅いサラリーマンにとっては…帰り道の歩行距離は疲れた体に追い打ちをかけます。
🛒 スーパーが近いのは“幸せポイント”
駅からマンションまでの帰り道に、
夜遅くまでやってるスーパーがあると、もうそれだけで救われます。
特に閉店前の半額シールのお惣菜は、オジにとっての「アテ」でもあります(笑)
これにも後輩は必須条件だと共感していました。
「マンションの設備より、スーパーの存在の方が生活を整えてくれる」
これ、後輩に伝えた名言(?)です。
🧭 オジの結論:欲しい条件はわがままじゃない。“先を見ているだけ”
今回挙げた条件は、どれも高望みではなく、
「生活とお金、どちらも無理なく長く続けられる家」という視点で選んだだけです。
「年収400万円でも、“知ってるかどうか”で選び方が変わるぞ」
後輩にもそう伝えました。
次回は、この条件をもとに実際に大阪市内でどんな物件が探せるのか、
オジが一緒に検索してみる回を予定しています。
お楽しみに。
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