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住宅ローンで損しないために|仲介業者の“銀行紹介手数料”にご用心!

契約書を前に不安そうな表情を浮かべる住宅購入者と、それを見て笑う仲介業者 住宅ローン

 はじめに|「紹介してあげる」は親切じゃないこともある

家を買おうとすると、つい舞い上がってしまうものです。
夢のマイホーム、ローンの審査もドキドキ。そんなとき、不動産仲介業者から「うちが紹介する銀行で申し込めば、審査も通りやすいですよ」と言われると、ありがたく思ってしまいますよね。

でも、それが“罠”になることもあるんです。

「銀行紹介手数料」ってなに?|請求される筋合いのない費用

正直に言いましょう。
大手仲介業者では基本的にこんな項目は出てきません。
しかし、一部の業者では、以下のような名目でお金を取ろうとしてくることがあります。

  • 銀行紹介料:10万円〜30万円

  • ローン代行手数料:仲介手数料とは別で請求

  • 金融機関斡旋費:曖昧な日本語でごまかしてくる

これ、実際には法律的にグレー、というよりほぼアウトです。
金融機関のローンを「紹介」しただけでお金を取る…そんなこと、買主が払う必要はありません。

実際の事例|私が見た「やり口」

過去にこんなやり取りがありました。

買主:「この“銀行紹介料”って何ですか?」
業者:「審査が通りやすい銀行をご案内して、その書類も全部こちらでやるんです」
買主:「でも銀行で相談したら無料ですよね?」
業者:「うちは“提携”してるんで、スムーズにいくんです」

提携してようがしてなかろうが、手数料を請求してくる根拠はありません。
しかも実際には、銀行側から仲介会社に「紹介手数料(バックマージン)」が支払われるケースもあり、ダブル取りしていることすらあります。

対策|「それ、契約前に聞いてませんが?」と言える準備を

悪徳業者に引っかからないためには、以下のことを徹底しましょう。

✅ 事前に「諸費用明細書」をもらい、内容を細かく確認する

✅ 「銀行紹介料」「ローン事務手数料」などの名目に要注意

✅ 銀行との直接相談も視野に入れておく(ネット銀行含めて)

✅ できれば、宅建士が責任を持って説明してくれる会社を選ぶ

✅ 少しでも疑問があれば「それって義務ですか?」と聞く勇気を持つ

オジからひと言|「信用できる業者」は“手間”を惜しまない

家を買うときは、金額が大きいぶん、焦って決めがちになります。
でも、信頼できる仲介業者は、銀行の選定やローンの相談にも手間を惜しまず、手数料をこっそり乗せるようなことはしません。

「忙しい中で全部お任せできて助かる」と思っても、その“全部”の中に、不要な支払いが混ざっていないか。
あなたのマイホームを守れるのは、結局、自分の“ひとことの確認”だけかもしれません。

まとめ|住宅ローンは“自分の選択肢”を捨てないこと

チェックポイント 内容
紹介銀行を選ぶ? 本当に自分に合った金利条件なのか比較を
手数料がある? 「銀行紹介料」など不当な費用に要注意
明細確認した? 契約前にしっかり「諸費用明細」を確認

「紹介してあげる」は親切そうでいて、“お金を取る口実”かもしれません。
自分の目と耳と判断力で、納得できる選択をしていきましょう。

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